噛みしめ・歯ぎしり
私たち人間の「噛む」という作業は健康維持のために、極めて大切な影響力があります。前歯は食べ物を噛み切り、奥歯はそれをすり潰す作業を行います。つまり、口は一番最初の消化器官といってもよいでしょう。
しかし、噛むことと噛みしめること・食いしばることは違います。噛みしめること・食いしばること・歯ぎしりをすることは体に不調をもたらします。
①噛む力が衰えると足腰が衰える??
噛むときに使う筋肉「咀嚼筋」には外側から触ることのできる咬筋と側頭筋、触ることのできない内側翼突筋と外側翼突筋があります。
整体的観点でみた場合、この咀嚼筋がしっかりしていないと股関節と膝関節がぐらつき、力が発揮できなくなるというのがあります。
長時間歩くと股関節や膝関節が痛くなる、またしゃがんだ状態から立ち上がると膝が痛くなるという原因の一つに、咬筋に連動する恥骨筋や中間広筋がうまく働いていないからという原因もあります。
②あなたのその頭痛・偏頭痛、噛みしめや歯ぎしりが原因かも!?
偏頭痛で一番多い場所はこめかみ辺りになりますが、ここは側頭筋のあるところです。側頭筋がこわばるとそれが直接頭蓋骨を締め付けるようになりますので側頭痛・偏頭痛という症状を招きます。
対処方法としては、筋肉が硬くなっていますのでじっくり硬くなっている筋肉をほぐしてあげる必要があります。
三浦歯科では筋肉の中の毛細血管を開き血流の流れを良くする、近赤外線での治療をオススメしております。ぜひ、お試しください。
しつこい肩凝り、首凝り!マッサージで良くならなければそれは食いしばり、歯ぎしりが原因かも!!
首の筋肉で咀嚼筋と連動して働くものに斜角金、胸鎖乳突筋があります。
斜角筋は首を回すときに働く筋肉ですから、これらがこわばりますと首筋の伸びが悪くなり、うしろを振り向くときに痛みを感じたり、十分に首をまわすことができなくなります。
また、歯ぎしりや食いしばりによって舌骨の位置も変わりますので舌骨から肩甲骨につながっている肩甲舌骨筋が張ってしまいます。
すると、何もしていないのに肩の張りや痛みを感じることがあります。これは、肩こりとは違うのでいくら揉んでも解消しません。
食いしばり・歯ぎしりをしているかチェックしてみましょう!
ご自身では自覚はないものです。2~3つ以上当てはまる方は要注意!!
- 日頃からストレスや疲れが溜まりやすい
- 朝起きたときに顎がだるいことがある
- リラックスしている状態でも歯と歯が接触している
- 首や肩がいつも張っている
- 頭痛・偏頭痛がある
- 治療で詰め物をしてもよく割れる
- 知覚過敏がある(歯がしみる)
歯ぎしり・食いしばりを防ぐ方法
寝ている間の歯ぎしりや食いしばりは無意識下で行われているため、防止策としてはナイトガード(夜に就寝時に装着するマウスピース)をすることをオススメいたします。
しかし、ナイトガードは防止策ではありますが、咬筋や側頭筋のこわばりを解消するものではありません。
体の歪みを整えたり、咬筋・側頭筋のこわばった筋肉を直接緩めるマッサージなどが最もよい方法といえるでしょう。